かりんとう&カステラ

2009.08.26

営業・マーケティング

かりんとう&カステラ

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

先週末、 ちょっと福岡(八女)に里帰りしました。 戻りの福岡空港。 搭乗口に向かっている途中、 「かりんとう饅頭」 の試食販売を発見しました。

かりんとう+饅頭

という一見奇妙な組み合わせが気になり、
一口食べてみたらけっこういける!

1箱買って帰りました。

この商品の正式名称は、

「花林糖まんじゅう 笑x2」
(注)笑の2乗です

鹿児島のメーカー

「美味芋本舗」

が製造してます。

ちょっと気になったので、
ネットで調べてみたんですが、

「かりんとう饅頭」

は、特に鹿児島名産というわけではなく、
全国のあちこちで作られているようですね。

どうやら、「かりんとう饅頭」は、
密かなブームになりつつあるようです・・・

さて、「かりんとう」で思い出したのが、
日経MJ連載中のコラム

「招客招福の法則」
(小阪裕司氏、オラクルひと・しくみ研究所)

に先日書かれていた内容です。

ある店が、
中華街で人気の冷凍食品、

「かりんとうドーナツ」

を仕入れたんだそうです。

これは本来自然解凍して食べるもの。

しかし、この店では冷蔵庫で解凍し、
冷たいままで食べる

「冷菓」

として店頭で売ることにしました。

見た目はかりんとうなので、

「冷やしかりんと」

とネーミング。

チラシを作り、
既存客にはDMも送付。

店の前には、
立て看板まで置きました。

ところがさっぱり売れない。
味や食感には自信があったのに・・・

そこで、20代の男性に試食してもらったところ、

“チェーン店のドーナツに負けていないですね。
 もうひとつ食べていいですか”

と、実際食べてみた人の評価は高かったのです。

店主は、この男性が、

「かりんと」

ではなくてしきりに

「ドーナツ」

と言うことに気づき、

「冷やしドーナツ」

と名称を変更したところ、
急に売れ始めたのだそうです。

なぜ、ネーミングを

かりんと→ドーナツ

と変更したことが功を奏したかの理由について、
小阪氏は、次の2つの理由を挙げていました。

・ドーナツの方が、かりんとよりも食べている人が
 多いから、ドーナツという言葉にピンとくる人が
 多いのかもしれない

・あるいは、あたたかいイメージのあるドーナツが
 「冷やし」と形容されたことで「おや」と思った
 のかもしれない

どちらも理由としてはありそうですが、
やはりなんといっても、

「なじみ度合い」

の違いだと私は思います。

今の若い人は、

「かりんとう」

をあまり食べることがないため、
はピンとこないのです。

ちょっと古臭いイメージもありますね。

日本の伝統的なお菓子である

「かりんとう」

は、おそらく40代以上の方には、
小さい頃から慣れ親しんだ味でしょう。

しかし、次々と新商品が生まれ、
多種多様なお菓子にあふれた時代に育った
30代以下の人にとって、「かりんとう」は、
めったに食べる機会のないお菓子。

次のページ昔ながらのお菓子

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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