メンタリングの4段階

2009.07.24

組織・人材

メンタリングの4段階

内田 正志

新人研修などの長期間の研修で必要となるメンタリング(メンタル面でのケア)について考えてみます。

私は、メンタリングとはその難易度によって、以下の4つのレベルに分類できると考えています。

 

 

【Level1:聞く】

相手の話を聞いて、理解を示すことで、ストレスを発散させる。理解者が増えることで安心はするものの、根本的な解決を図れるわけではないので、一時的に気が楽になる程度にとどまってしまう。

【Level2:引き出す】

自分でも気づいていない、あるいは自分からは話しづらい不安や不満を質問することで引き出す。Level1と同様に根本的な解決には至らないので、不安が残ってしまうものの、自分の悩みの本質に気づくことができる。

【Level3:考えさせる】

悩みを解決するための意見やヒントを伝えることで、前向きに考えるためのきっかけを与える。具体的なアクションにつながる意見でないと、すでに自分でも考えている内容である可能性が高いため、不安が残ってしまう。

【Level4:動かす】

悩みを解決するための具体的な行動に移すことをコミットさせる。結果的に完全な解決に至らなくても、実際のアクションに移すことで、前進することはできるので満足度合いは高い。

 

基本的にはLevel4まで到達することが、参加者にとって最も意義があると思いますが、必ずしもすべての局面でLevel4を目指す必要はないと思います。例えば、参加者がとりあえず話を聞いてもらえればよいというニーズを持っている場合に、無理に引き出そうとすると、かえって満足度が低くなってしまう可能性もあります。

レビュー同様、当然すべてのLevelのメンタリングを行えることが前提となりますが、相手との関係やニーズに応じて、意図的にメンタリングを使い分けることがポイントだと思います。

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