レビューのポイント

2009.06.15

組織・人材

レビューのポイント

内田 正志

実際にレビューを行う際に気をつけるべきポイントについて考えてみます。

私は、レビューア(レビューを行う側)が特に気をつけなければならないポイントとして、以下の4つがあげられるのではないかと考えています。

 

 

【ポイントを絞る】

・思い当たり次第改善箇所を指摘しない(1回の場で伝えるのは3つ程度にとどめる)
・内容の重要度や相手のレベルを考慮して優先順位をつける
・残りの改善点は記憶・記録しておき、タイミングを見計らって伝える

【ニーズに応える】

・相手が指摘して欲しいと感じているポイントを見抜く(力を入れた箇所・不安な箇所・興味のある個所)
・相手が指摘してほしいと感じているポイントの、本来的な重要度が低くても、ある程度応えることで、ストレスを溜めさせないようにする
・最初から、「そもそも重要ではない」というような、そもそも論で潰さない(重要でないことを伝える必要がある場合は、ニーズに応えた後に伝える)

【やり方を与える】

・答えではなくて、答えに行きつくためのやり方を与える(効率性や、本人にとっての意味を考慮したうえで)
・相手にとって納得のいく例えを見せる(そのやり方であればできるかもしれないという、手応えを与える)
・あくまでも選択肢の一つであることを伝え、別のやり方についても考えさせる

【答えを見せる】

・改善箇所を指摘するだけでなく、答えや回答例を示す(答えを隠すことが相手にとって過度なストレスになっていないかどうかを見極める)
・「自分の力で考えるべき」という言葉を建前にし過ぎない
・あくまでも選択肢の一つであることを伝え、別の答えについても考えさせる
 

ポイントを絞ることとニーズに応えること、やり方を与えることと答えを見せることは、相反するものでもあるので、使い分けが難しいと思います。

重要なのは、両者をバランス良く使い分けることで、相手にストレスを与え過ぎないようにし、相手との信頼関係を構築することだと思います。

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