2・6・2の法則

2009.05.13

組織・人材

2・6・2の法則

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

働きアリのうち、実際働いているのは2割に過ぎず、 残り8割は遊んでいるという説がありますよね。 これを人材マネジメントの世界では、 「2・8の法則(理論)」 と一般に言います。

そして、この考え方をさらに展開した考え方として、

2・6・2の法則(理論)

があります。

これは、一つの組織・会社の全社員のうち、
高い成果を上げているトップパフォーマーは2割、
成果をほとんど出していないボトムパフォーマーが2割、
残り6割はまあそこそこの成果を上げているといる平均的
な人たちという見方です。

3・3・4理論というのは私は初耳ですが、
個人業績上位3割をトップパフォーマー、
下位3割をボトム、残り4割がその中間の人たち
という見方なのかもしれません。

あらゆる組織が常に2・6・2に分かれるわけでは
ないでしょうし。3・3・4に分かれるという説もありでしょう。

ついでながら、2・6・2の法則(理論)では、
人材マネジメントの基本方向として、

上位2割のトップパフォーマー:リテンション(つなぎとめ)
下位2割のボトムパフォーマー:リリース(辞めていただく)
中間6割のアベレージパフォーマー:能力開発・モチベーションアップ

ということが言われますね。

これまでのコンピテンシー理論では、
いかに多くのアベレージパフォーマーを
トップパフォーマーに育てるかという視点が
強かったのですが、
これは現実にはなかなか厳しいことです。

そこで、アベレージパフォーマーの場合、
個人ではなく、チーム力(個々人の強みを組み合わせる)を
高めるための人材マネジメントが重要だといわれていますね。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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