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M&Aと事業再生手法
~債務超過でも生き残る方法~

佐武 伸
株式会社サンベルトパートナーズ 代表取締役
佐武 伸/経営戦略
3.9
1,357
2009年3月31日 11:43

中小企業生き残り策として、ずばり「会社分割」の活用をお薦めします。政府も「第二会社方式」という名称で再生手法の一つとして紹介しています。


有名な事案としては、建設業と不動産業を兼業していた株式会社フジタがこの手法を使って建設業と不動産事業に会社を分離し、有利子負債の多い不動産事業を本業から分離し、過大債務を切り離すことにより、建設本業の再生に成功しました。つまり、会社分割は悪い事業といい事業を分離し共倒れを回避する再生方法なのです。

また、例えば中小企業で店舗部門が不振で、卸事業が今後成長する可能性がある場合、上記の例の逆で不振事業である店舗部門を本体の会社に残し、成長部門である卸部門を切り離してこちらで生き残りを図ってもいいし、分離した卸事業会社の方をM&Aで売却して資金化することもできます。

中小企業で一つしか事業を行っていない場合にも利用することができます。会社分割は分離する資産、負債、人材、契約等を選べるので、事業規模を縮小すれば経営継続することができる場合、縮小した事業だけを新会社に移転することができるのです。例えばレストラン事業を展開していて業績のいい店と悪い店がある場合、いい店だけを新会社に移してその会社生き残りを図ることが可能なのです。

それでは、残った業績の悪い店舗ばっかりの本体はどうなるかといえば、もちろん債権者等に対して、事業計画等を作成し別途対策を考えなければなりません。ただし、会社分割は株主総会の決議は必要ですが、基本的に債権者の承認は必要ないのです。したがって、中小企業の場合、債務超過でも外部から文句を言われずにいい部分だけ事業分離をすることが可能なのです。

このように会社分割は中小企業でそのまま放置すれば全体が倒産してしまうような可能性がある場合に、一部を生き残らせることができる非常に利用価値の高い再生手法なのです。

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