消費行動3つの喜び

2009.03.17

営業・マーケティング

消費行動3つの喜び

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

やや素朴な説明となりますが、 製品・サービスの消費行動に関連して 消費者が感じる喜びには、大きくは以下の 3種類がありそうです。 ・買う喜び ・使う喜び ・持つ喜び

まず、「買う喜び」ですが、
これはもう単に「お金を投じる」ということから得られるもの。

「買う」という行為自体が、脳にとっては報酬です。
つまりエンドルフィン(脳内麻薬)の分泌を促すのです。

ただ、これが行き過ぎると「買い物中毒」になります・・・

テレビ通販にはまってしまい、次々と商品を購入するけれど、
届いた商品は開封さえせず部屋の隅に積んだまま、という人が、
結構いるようですね。

次に「使う喜び」。

冷蔵庫や洗濯機、掃除機などの家電用品は、
毎日の家事を楽にしてくれるものの、
必要に迫られて使うものですから、それほど

「使う喜び」

は感じにくいですよね。

しかし、パソコンやケータイ、あるいは
自動車・オートバイのような、娯楽的要素も強いものは、
これらを文字通り楽しむことから得られる喜びがあります。

サービスで言えば、
飲食店やレジャー施設はまさに、
そこを利用することが最大の喜びです。

最後の「持つ喜び」。

所有していること自体が喜びを与えてくれる。
そんな商品もあります。

高級ブランドはその典型例ですね。

ただ、必要に迫られて購入するため、
一般には「持つ喜び」を感じることのない実用品の場合でも、
高いデザイン性を付与することによって、

「持つ喜び」

を感じさせることが可能になります。

例えば、工業デザイナーの深澤直人氏がデザインした
オリジナルの家電商品を開発・販売しているベンチャー企業、

「プラマイゼロ(±0)」

「加湿器(Humidifier)」

は、中央がくぼんだ丸い形状(水滴をイメージ)が魅力的。
他の加湿器にはない

「持つ喜び」

を感じさせることに成功していますよね。

もちろん、世界のトップブランドであるソニーやアップルは、
センスの良いデザインにこだわることで、どんな商品カテゴリー
においても

「持つ喜び」

を与えることに長けていますね。
(たとえ、性能が多少劣っていたり、故障しやすくて、
 「使う喜び」が少ないことがあったとしても・・・)

小売・飲食店舗やサービス・レジャー施設の場合、
お客さんが物理的に所有することはできません。

しかし、個々の顧客の好みや特性に応じてカスタマイズした
サービスやコミュニケーションを通じて

「ここは私のお店、施設」

という擬似的な所有感を与えることは可能です。

さて、あなたの会社の製品・サービスは、

・買う喜び
・使う喜び
・持つ喜び

のそれぞれをどの程度感じさせることができていますか?

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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