そうすると、子供はそういう部分が自分の中にあることを否定して、捨て去る。そうすると、捨てられたものがシャドーにたまっていく。そういうものってけっこういっぱいありそうですよね。
捨てたと思っていても、自分のパーソナリティーの中に本当は存在しているものです。そのシャドーは心の奥底に抑圧されて眠らされているんです。
ただ、折に触れてそのシャドーは目覚めて人の心の中で暴れます。
場合によってはメンタルヘルスを害するぐらいになります。
そういう時に、自分が抑圧している部分を、他人が持っているかのような行動が認識されるんですね。そうすると、その人のことが大嫌いになる。
まあ、自分が否定したものを持っている人を見て、気持ちよくはないのはわかりますよね。
このファッションは嫌だなと思って、服をまとめて捨てたとして、そういう服を着ている人とはなんとなく仲良くしたくないですよね。
実際には、その捨てたはずのシャドーの存在を、他人の中に知覚すると、非常に自分の存在が脅かされるような感じがします。
そうすると、その人がその自分のシャドーを持っていることを責めたい気分になってきて、人に攻撃的になるんですね。
それで、そのシャドーを他人が実際に持っているかどうかは、こういうときには関係ない。
「持っているかのように思える」んです。その人の行動を見て、自分が否定した部分を持っているかのように思い込む、に近いですね。
こういうのをプロジェクション、投影、と言います。
つまり、自分が抑圧しているものを、他人に投影して、他人がその悪い部分を持っていると思い込み、他人を憎む、嫌いになるということなんですね。
人が人を嫌いになるメカニズム
伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
伊藤 達夫/仕事術
人が人を嫌いになる時、精神分析の考え方では、全てとは言いませんが、シャドーの投影というものが起こっています。いわゆるフロイト/ユングの知見ですが、こういうことを知っていると、人を嫌いになった時、とても役に立つように思います。
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シリーズ: マネジメント
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この記事へのコメント
2009年6月8日
ファクトの扱いを大切にするなら、記事を訂正されてはどうで...
2009年3月15日
お忙しい中、突っ込んでいただきましてありがとうございまし...
2009年3月15日
大学で臨床心理学を教えています。突っ込みどころが多すぎま...
2009年3月15日
あと、大学での研究の中心は、行動主義と発達心理学の2つが...
2009年3月15日
行動主義はワトソンでしたね。ごめんなさい。
認知神経科学で...
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