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目を見ればわかるは、本当か?桜庭和志なら、こう言うね・・・。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
中村 修治/Life & Style
4.4
2,048
2009年2月13日 10:43

「目を見れば、相手の力量はわかる」「名刺交換の姿を見てあいつを見切った」・・・。経験豊富なビジネスの諸先輩方々の中には、こういう物言いをされる方がたくさんいる。でも、そういう「できるビジネスマン風」発言をされる方に限って、こちらから見切りたい人が多いのも事実。何故か???
そこのところをIQレスラー・桜庭和志に聴いてみよう!

「動いてみないと、絶対分かんないですよ。あと、目を見たら分かるなんて、絶対分かるわけない。相手が攻撃してくるときも、目を見ていれば何をしてくるか分かるなんて言うけど、絶対分かんないですから。目なんか見てたらボーンって、ハイキック食らっちゃいますよ」


こういう正直なことを言うから桜庭和志は、人気者なのだと思う。「組めば瞬時に見切れる」「目を見ればわかる」というまことしやかに伝えられている一流伝説は、幻想なのだ。きっと。


格闘技の世界では、圧倒的な実力差がある場合は、組んだ瞬間にすべてがわかり、秒殺で試合の勝敗が決まることもあろうかと思う。しかし、一流同志の戦いの間には、「組めばわかる」「目をみればわかる」なんて嘘っぱち。言い換えると「見切りをじっくりすること」こそ、一流の証しということになる。


一流のレスラーの攻防は、決して派手なものじゃない。ただゴロゴロしているように見えるけど、よーく見てみると、凄い技の応酬が展開されている。息もつかせぬ面白さだ。相手の力をじっくりと引き出し、互いに楽しんでいるように見える。
そう考えると、「目を見ればわかる」なんて直感に対して、疑問を感じたり、臆病になることが、ほんとの一流への道程なのではないだろうか。


今年の新入社員は「○○○タイプだから」。
得意先の○○部長は、「○○○だものね」。
見切ったことを吹聴するような会話が生まれるビジネスの現場って、概ね、大したことない。
「目を見れば、相手の力量はわかる」「名刺交換の姿を見て見切った」なんて上司に限って、コミュニケーションが下手で、部下を育てる素養に欠ける。


レスリングもビジネスも、人間のやることだ。

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