クイズ番組の隆盛に一抹の懸念

2009.01.03

ライフ・ソーシャル

クイズ番組の隆盛に一抹の懸念

寺西 隆行
(株)Z会

2日、「クイズ!ヘキサゴン」を見ました。 元々深夜番組だった頃よく見ていたのですが、ゴールデンに進出してから見ないようになったため、ほんとに久しぶりに。 ゴールデン進出後、羞恥心やPaboといったグループを輩出するほど、すっかり人気が定着したようです。

本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

クイズ、昔から大好きです。
小学生の頃、月曜19時~20時に「クイズ100人に聞きました」と「人生ゲームハイ&ロー」を見るのが毎週の楽しみでしたし、多湖輝さんの『頭の体操』を買い揃えていた奇妙な!?子どもでしたし。
高校生の頃は人気を博した「マジカル頭脳パワー」、第一回の放送からずっと見続けていました(クイズの要素が薄くなってから見なくなりましたけど)。

なんで自分がクイズ番組が好きなのか。
多くの人がそうでしょうが

“その番組で知った「雑学」や「マメ知識」を得ることで、ちょっとだけ得した気分になれる、という自己満足”

とともに

“昔知っていたことで今忘れていることを思い出したり、世間的には「常識」とされていることで自分の知らなかった知識を得たり、という「無知な自分への気づき」”

があるからです。

これらの気持ちは、自分を成長させる方に導いてくれますから、健全ですし、クイズ番組の効用ですよね。

しかし、最近、テレビではほんとにクイズ番組が増えているようで、それをクイズ好きとして嬉しく思うと共に、今日の「クイズ!ヘキサゴン」を見て一抹の不安を感じています。

“クイズ番組を見て、「自分よりモノを知らない人がいたー!」という優越感に浸る視聴者がマジョリティとなるのは嫌だな…”

と。。。

まぁ、クイズ番組、といっても、エンタテイメント番組ですから、どういう視聴の仕方をしても視聴者が楽しむことが一番なんですけど。。。
心理的に上記のような「自分よりモノを知らない人がいる」といった優越感へつなげ、自分に知識のないことへの開き直りに使われると困ったものだ、と。

また、「クイズ番組」、つまり「知識提供番組」という番組の性質上、“自分はクイズ番組を見ている(だから勉強好きなんだ)”という根拠のない自信につながるときもあります。

つまり、モノを知らないことにスポットをあてて構成する要素が番組上強くなり、クイズ番組を見ている人に対しての

・自分自身は相対的に学習が好きなほうだ、できるほうだ
・あっ、俺は知っていたけどこの人知らない(やっぱり自分はよく学習している)

という、(とりわけて学習している、という方でもない)「フツウの人」への権威付けと、不安解消の担保がなされてしまうのが、最近のクイズ番組の構成ではないかと感じるのです。

次のページ知識獲得以外のところで遮二無二努力している

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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