アジア初、ギネス認定デリリウムカフェ出店への道 第4回

画像: Ippei Suzuki

2008.11.11

開発秘話

アジア初、ギネス認定デリリウムカフェ出店への道 第4回

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

2004年、世界一多くのビールを集める店としてギネスから認定されたデリリウムカフェ。その記念すべきアジア第一号店は、事業責任者・菅原氏の緻密な戦略と大胆なアクションから生まれた。

あえて自社輸入にこだわっているのは、品揃えでの差別化を図るためだけではない。輸入経路をコントロールできるから、わざわざ輸送コストが高くつくリーファーコンテナを使ってでも、よい品質を保ったまま日本まで持って来れる。もちろん直輸入することで、さまざまな手間はかかっても流通コストを大幅にカットできる。

「だから、これだけの種類と価格競争力のない小さな醸造所からビールを揃えていながら、そこそこの価格で提供できるんです。多品種少ロットって在庫も持たなければ行けない。価格も落としづらい。いろんな欠点を指摘される。人のやらない事をやって行きたい。それによって本当にオンリーワンでナンバーワンになれるから」

まず東京で15店舗ぐらいまでしっかりと地盤を固め、その次のステップとしての日本各地への展開とアジア進出もすでに視野に入っている。来年早々ぐらいには、世界で有名なビアレイティングサイトにおいて世界一となった醸造家とと菅原氏で一緒に仕込んだ特別なビール『リオ・レゼルバ』が店頭に並ぶだろう。

「僕がやりたいのは、ビールや食文化を通じて人と人をつなぐこと。世界中のビール好きが集まってくる本家ベルギーのデリリウムカフェのように、ビール好きが自然に集まってきて、食を楽しみそこで新しい人の結びつきが生まれる。そんな場所を、作っていきたいですね」

食は文化の象徴である。であるならデリリウムカフェに揃うビールは、世界がグローバル化しつつある時代の新しい文化的シンボルだ。ベルギーと日本、そして日本からアジアへ。人と人をうまいビールでつなぐ菅原氏とデリリウムカフェのこれからの活躍には、ぜひ期待したい。

▼左:ロゴ「ピンクの象」:デリリウムカフェの中心的なビール「デリリウム・トレメンス」はラテン語で「アルコール中毒による幻覚症状」という意味。ベルギーでは、ピンクの象が、酔って見る夢の中に登場すると言われている。

▲右:ブラザーフッド入会時の様子。デリリウムに貢献しているメンバーがメダルの授与をされる。

~特集インタビュー
「アジア初、ギネス認定デリリウムカフェ出店への道」完~

『デリリウムカフェ関連リンク』
ベルギービール デリリウムカフェ 東京 霞ヶ関/赤坂 
http://www.deliriumcafe.jp/
ベル・オーブのベルギービール三昧!!ブログ
http://blog.belgaube.com/

【Insight's Insight】
 好きなこと、変なことのWeb2.0的展開

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