広告費と販促費の概念を振り返るところから。
ご質問の回答ですが、理由は特別なことではなく、
広告費と販促費、それぞれの概念をその企業がどう
設定しているかによります。
これまでは、広告宣伝費と言えば、「メディアを使って
不特定多数にドカンとリーチするための費用」でした。
テレビだろうが雑誌だろうが看板だろうがネットだろう
がリーチすることが広告宣伝の目的。
一方、販促費と言えば、販売を促進するために費用です
から、当然、それによって何個売れたかが明確に図られ
るものになります。
言ってしまえば、ホントに旧型の論理ではありますが、
まだまだ多くの企業がこの論理で動いていますから、
景気が悪くなり、「無駄な金は使うな!」となると、
まずは広告宣伝費を削減する、という傾向が見られます。
一方で、原材料費などのコストが増え、消費が冷えて
販売価格を下げざるを得なくなり、結果として販売個数
は絶対的に増やさなければならなくなります。
その結果、販促費は下がることなく上がり続けている、
というのが昨今の状況です。
先ほど、「ネットだろうが」と乱暴に書きましたが、
実際には、ネット広告はこれまでの販促費以上に効果
を測定することが現実的には可能になっているので、
これまでの「広告宣伝費」「販促費」という分け方に
収まらなくなってきています。
事実、弊社でも「この部分の費用は広告宣伝費でなく、
販促費からお支払いいただくべきだと思います」との
ご提案をさせていただくケースが多々あります。
回答になりましたでしょうか。
関連記事
2015.07.10
2015.07.24