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ねじの穴・・・セオドア・レビットの慧眼

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
松尾 順/書評
4.0
989
2008年10月16日 08:52

マーケティングを勉強している人なら、

「ねじの穴」

というフレーズにはピンとくる方が多いでしょう。

 顧客を獲得し、維持する活動すべてを意味しています。
 さまざまなニューコンセプトが提唱されてきましたが、
 そのいずれもが必然的かつ本質的には

 「顧客の獲得と維持」

 へと行き着くのです。”


“私が以前から主張していたことの一つですが、
 「変化と適応こそ生存する唯一の方法」なのです。

 これはインターネットが登場する以前からの真理ですから、
 「何をすべきか」の答えは、マネージャーの頭の中や社内に
 存在するのではなく、外部環境によって決まるのです。”


“商品やサービスのライフサイクルの短縮化、消費者の
 ハイブリッド化など、不断に変化し続けるニーズや嗜好、
 これらに合わせて「バリュープロポジション(提供価値
 の中身を変えていかなければなりません。(中略)

 ただし、常に兆候があります。
 「自然は飛躍しない」。ミクロ経済学の父、アルフレッド・
 マーシャルはこのように述べています。
 「変化することも多いが、変わらないことはもっと多い」と。

 物事の変化は速いが、瞬時に変わることはめったにないのです。”


そういえば、田坂広志氏は、

“未来を「予測」することはできないが、「予見」はできる”

と述べていますね。


ビジネスを持続するためには、
変化の兆候をかぎとり、その変化の方向に合わせて、
自社の製品や組織人材を柔軟に作り変えていくことが
必要なのです。

このことは、言われて見れば当たり前のことですが、
今売れている製品、できあがった体制を創造的に破壊し、
将来の変化に備えるのは実際は簡単ではありません・・・


レビット氏の含蓄のある言葉に、
私たちはしばしば立ち戻ったほうがよさそうです。

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