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テレビ広告がネットに抜かれる日

竹林 篤実
コミュニケーション研究所 代表
4.0
3,400
2008年10月14日 15:06

つい最近、電通の大幅な売上ダウンが話題になった。悪いのは電通だけではない。2008年4?6月期・東京地区のテレビ広告費は前年同期比13%のマイナスとなっている。広告業界ではいま、ラジカルな地殻変動が起こっているのではないだろうか。

そもそもテレビ広告は、テレビを見る人がいて初めて広告として成立する。ということはテレビを見る人が減れば、その広告媒体としての価値も下がるだろう。ここで、読者の皆さんにもお聞きしたいことが二つある。一つはいま一日のうちでどれぐらいの時間テレビを見ているか、もう一つはテレビ視聴時間の経年変化だ。


ごくおおざっぱな推測に過ぎないが、平均視聴時間は長くても1時間ぐらい、そして年を経るごとにテレビを見る時間は減っているのでないだろうか。そう考える理由は、やはり時間こそが誰にとってももっとも貴重なリソースだという考え方が広がっているから。およそ最近の自己啓発系ベストセラーはすべて、いかに時間を効率的に使うかということがテーマになっている。


逆にいうとそれぐらい意識して、自覚的に使わないと時間を浪費させる娯楽や情報が溢れかえっているということでもある。そうなってくると、たとえばドラマのように連続的・線形的に時間を強制的に使わされるメディアに対する評価が下がっていくのはやむを得ない。


非線形メディアへのシフト


そこで起こるのが非線形メディア(勝手な造語ですけれど)へのシフトだと思う。傾向は既にあった。いわゆるザッピングである。たとえテレビを見ていたとしても、ひっきりなしにチャンネルを変えていく。中途半端にドラマなどを見続けるたりすることには、とてつもなく時間の無駄遣いを感じる人が増えているはずだ。

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