良き時代を願って・・・
とほほ、礼賛っ。消費、礼賛っ。

2008.07.30

ライフ・ソーシャル

良き時代を願って・・・ とほほ、礼賛っ。消費、礼賛っ。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

企画屋になって20年弱っ。 年をとったら、愚痴も言いたくなるっ。 気楽に読んでください・・・前向きな愚痴2題っ。

第1話「とほほ礼賛っ」

いろんな会社へ行く。
いろんな会社の社長さんやいろんな担当者と話す機会に恵まれる。

そこで、一番やっかいなのが、
なんの躊躇いもなしに「社内批判」する人達である。
どうしていいのか、わからないっ。
だって、こっちも、檻の外の人間だものっ。

「身内の批判は、弱腰にする」
これは、私の、他人を信用するときの基準である。

身内の恥を語るときは、
その言葉に「含羞」がなければならないと思うっ。

整然と自分の会社の批判をできる人は、
その批判の矛先である自分の会社の、
そのろくでもなさの片棒をかついでいる自覚と覚悟がないっ。
そういう社員が多くなったら、企業はダメになるっ。

「とほほ・・・」と、言いながらも、
日々話し合い、少しずつ改善を繰り返していく。
会社の「とほほ」を共有し、互いの無力を自覚した上で、
適切で有効な改善策は、生み出されていくものだと思う。

檻の外のコンサルタントが、ああしろっ、こうしろっと言ったって、
素敵に変身を遂げた企業など見たことがない。

かっこ良すぎる正しい意見や批判より、
「私は、檻の中の従犯です」と覚悟できている「とほほな意見」の方に、
社内を再生するヒントはあると思うっ。

私は、内心の痛みと恥を含んだ言葉が行き交い、
そこからなんとか立ち上がろうとする企業を応援したいっ。

嫁さんが恐いと言いながら、毎日、家に帰るおじさんを愛するっ。
子供に理解されるのは難しいっと思いながら、
なんとか期待をつなぎあわせようと必死になる、親父が大好きであるっ。

第2話「消費、礼賛っ」
会社のお金で、
何でもかんでもを処理しようとするサラリーマンにろくな奴はいないっ。
他人のお金でやってることは、残念ながら身に付かないっ。

特に、マーケティングという分野に属している者に限って言っても・・・
自分の金でモノを買わないっ。
自分の金で本を買わないっ。
自分の金でヒトに逢わないっ。

そんな、ないないづくしの奴は、うんこたれの中のくそったれであるっ。
自分で金を出さないマーケッターに、
「消費」や「消費者」の話しをしてもらいたくない。

「消費」とは、「自腹を切る」ことである。
自腹を切る覚悟がなくては、「消費者道」は、見えてこない。
買って損したという悔しさ。想像以上に良かった喜び。
自らの財布を開くリスクなしに、その実感は得られない。

買い与えられたモノと用意された環境で、人間は、大した成長なんてできない。
成長する企業には、各人が自腹を切って集めたモノや知恵が集積するものだっ。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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