ファスティングが流行る理由

2008.05.05

ライフ・ソーシャル

ファスティングが流行る理由

唐澤 理恵
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役

ファスティングってご存知ですか? 断食のことをいいます。インドなどヒンズー教やその他イスラム教などでもよく聞きますが、もともと動物は冬眠などのように食物を食べない時期があります。人間は3食義務のように食していますが、実は食べない時期というのも本能的に必要としているようです!

ここ数年、エグゼクティブの間で流行っているファスティング(断食)。
都内のホテルや横浜や千葉、長野など郊外のホテルで泊り込んで断食を実行するプログラムです。

日頃、接待や仕事で忙しいビジネスパーソンにとって食事に気を使ってなどいられません。重たい体を引きずりながら、背中が痛くても、足の親指に異常な痺れを感じても、毎朝鏡に映る自分の顔のむくみが気になっても、じゃあ、今晩の接待は延期にしよう!! などと言ってなどいられません。

接待の席で、霜降りの牛肉が出ればおいしく頂くでしょうし、フォアグラなども高価な赤ワインとともにまったりと堪能しながら頂くでしょう!

朝起きてみれば、なんとなく体がだるかったり、目がしかしかするなど、糖尿病や痛風、高血圧などの症状があったとしても、ベッドから這い上がり、シャワーを浴びて、頬を「パンパン」と叩き、いざ戦場へと出かけていくことでしょう!

そして、夜ともなればまたまた接待!
でもなければ、部下達を誘い、日頃できていない情報交換やねぎらい!

そんなこんなで気が付いたら、身体はボロボロ・・・なんて方々ばかりです。

日常の仕事をしていては気をつけようったってそうはいかない現実です。

だからこそ、3日間、あるいは5日間、都内や郊外のホテルに缶詰にされて、じっくり自分の体と向き合う時間を必要としている人が山ほどいるのでしょう。

1泊4万円~6万円が一般的ですが、ほぼ3泊~6泊する方々が多いようです。海外旅行は出張で行き飽きている、休みはひとり食べることも忘れ、ホテルで療養し、身体も心もリフレッシュする。そんな狙いの方がリピーターになっているようです。何も減量が目的ではないということがエグゼクティブ層の利用する目的のようです。

事実、ファスティング理論を現代に紹介したアメリカの医師ジョエル・ニューマンは、ファスティングは単なる減量手段ではなく、あくまでも医療的な方法として捉え、その著書「ファスティング・フォーフェルト」の中で、「現代医学に革命が起こりつつある」と述べ、あらゆる病気の治療にファスティングを取り入れることを勧めています。

必要な栄養素だけ取り、あとは胃腸をカラッポにします。
そして、肝臓やすい臓、脾臓、腎臓など酷使している内臓を休ませて上げる。
そして、肝臓などがちゃんと処理できなかった体に残った毒素を体から排出すること。それにより、体液をさらさらにし、循環をよくし、免疫力を改善させる。それがファスティングの狙いです。

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唐澤 理恵

株式会社パーソナルデザイン 代表取締役

「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。

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