この49.7%という数字、ランチェスター戦略の研究者、B.O.クープマンが提唱した、クープマンの目標値から考えれば、二位以下が逆転することはかなり困難なシェアのレベルである41.7%(相対的安定シェア)をクリアしている。しかし、KDDIがもはや29.5%、ソフトバンクモバイルが18.1%と猛追している。クープマンによれば26.1%で「市場影響シェア」と呼ばれるトップに強い影響力を与えるポジションを。19.3%で「並列的シェア」と呼ばれる第二位をうまく出し抜き、トップを狙えるポジションをとれるとしている。携帯電話市場が正に乱戦状態であることが、この数字からもわかるのだ。
しかし、前述のクープマンの目標値はあくまでも目安に過ぎない。企業は各々、絶対に守るべきシェアの数字というものを持っているはずだ。例えばトヨタ自動車は国内販売シェア40%を絶対死守する。その数字を下回りそうなときには、あらゆる手段を使って販売強化をするのだ。ドコモは今回の数字をどう見ているのだろうか。
一年を経てもDoCoMo 2.0は継続している。若手タレント8名を豪華に起用したCFも継続しているし、Webサイトではそのタレントが演じる男女8名のキャラクタームービーが紹介されていたりする。シェア低下はどこ吹く風で独自の世界観を貫くようにも見える。
そんな中、おやっ?と思う、小さな工夫を家電量販店の店頭で目にした。ほんの小さなことなのだけれど。
ドコモ、シェア5割割れ:反撃は小さなコトからコツコツと?
金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
有限会社金森マーケティング事務所 取締役
金森 努/営業/マーケティング
「そろそろ反撃してもいいですか?」という挑発的なコピーで1年前に始まったDoCoMo 2.0。しかし、MNP(Mobile Number Portability=携帯電話キャリア乗り換え)では一人負けの様相を呈し、「そろそろ反撃しなくてよろしいんですか?」と思っていたら、ついに4月8日、日経新聞朝刊で<ドコモ、シェア50%割れ>と報じられた。PHSを含めた携帯電話・PHSの2007年度のシェアは、同社は49.7%となった。
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金森 努
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